セラミック治療の仕上がりを不自然にしないための対処法とポイント
セラミック治療の最も魅力的な特徴の一つは、その自然な見た目です。セラミックは、光を自然に反射し、歯の天然の光沢とほぼ同じ光学的特性を持っています。そのため、セラミック製の歯冠や詰め物は、周囲の歯とシームレスに調和し、不自然な見た目を生じることはありません。また、セラミックは色調にも優れており、歯科医は患者の自然な歯の色調に合わせてセラミックを選択することができます。このため、セラミック治療で修復された歯は、周囲の歯と一体化し、不自然な境界線や色の違いが目立つことはありません。
・セラミック治療で見た目が不自然になるケース
①色の不一致
歯科医は患者の自然な歯の色調に合わせてセラミックを選択する必要がありますが、時には色の不一致が起こることがあります。これは、歯科医やセラミックを作製する技工士の技量や経験不足、または患者の歯の色調の変化を正確に把握できなかった場合に起こります。
②形状の不自然さ
セラミック治療で作られた歯冠や詰め物が周囲の歯と形状が異なる場合、不自然な見た目を生じる可能性があります。これは、歯科医が適切な形状を作る際に技術的な誤りがあった場合に起こります。
③歯茎との違和感
セラミック治療では、歯茎との接合部分が自然な見た目になるように設計される必要があります。しかし、不適切な設計や調整が行われた場合、歯茎との境界が不自然になる可能性があります。
・不自然な見た目を避けるための方法
①歯の色調の適切な選択
セラミック治療では、患者の自然な歯の色調に合わせたセラミックを選択することが重要です。歯科医は、色調の測定や分析を通じて患者の歯の色を正確に把握し、それに合ったセラミックを選択する必要があります。色調が適切にマッチしていれば、治療後の歯は周囲の歯とシームレスに調和し、自然な見た目を実現します。
②形状と質感の再現
自然な歯は、それぞれ独特の形状や質感を持っています。セラミック治療では、周囲の歯と同様の形状や質感を再現することが重要です。歯科医は患者の歯の形状や咬合の特徴を考慮し、適切な形状や質感を作り出すためのデザインを行う必要があります。これによって、治療後の歯が自然な見た目を持つことができます。
③歯茎との調和
セラミック治療では、歯茎との境界部分を自然な見た目にすることが重要です。歯科医は、歯茎の形状や位置を考慮し、適切な歯冠の形状や歯茎の輪郭を設計する必要があります。これによって、治療後の歯が歯茎とシームレスに調和し、自然な見た目を実現することができます。
④経験豊富な歯科医の選択
セラミック治療の成功には、経験豊富な歯科医の選択が欠かせません。歯科医の技術と経験が高ければ高いほど、より自然な見た目の治療が期待できます。患者は信頼できる歯科医を選び、その実績や専門知識を確認することが重要です。
セラミック治療やラミネートベニアは、多くの人にとって美しい笑顔を取り戻す素晴らしい方法です。しかし、その成功は適切な事前準備、歯科医の経験とセンスが問われる治療です。しっかり選ばずに審美治療を行うと、自分の希望した仕上がりにならない場合も多くあります。当院では日本トップクラスのセラミストと密に連携し、治療を進めていきます。歯の形や色が不自然・色が変色しているなどが気になる方はお気軽にご相談ください。
院長
歯のことでお困りの方は気軽に当院にご相談ください。
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略歴
- 国立岡山大学歯科部歯学科卒業
- 姫路赤十字病院 研修医修了
- 岡山大学大学院歯薬学総合研究科 博士課程修了
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所属学会・資格
- 日本口腔外科学会 認定医
- 日本インプラント学会 会員
- インビザライン 認定医
- ヨーロッパインプラント学会(EAO) 会員